ねぷた祭りのお供に黄金焼をどうぞ! 川越黄金焼店


弘前市下土手町で明治18年から続く老舗の甘味処・川越黄金焼店。ここは黄金焼一筋で創業当時から弘前市の幼稚園児からお年寄り、近年ではキャリーバッグを持ったビジネスマンや外国人にも人気を博している。

川越黄金焼店 正面から

黄金焼とは、今川焼とは違い牛乳・卵を使用しておらず、中身は白あんのみで大きさは大体5㎝程度のおやきに近いようなもの

黄金焼ここでは一個60円という手ごろな値段で10個単位で買っていく人もいれば23個だけ買っていく人もいて、買い方は様々。ただ小腹が空いたときにはうってつけの食べ物だ。

店主の川越道子さんにお話を伺うと、自分でもこれほど長く続くとは思ってもなかったそうだ。「今川焼きとの違いは、鋳型が鉄でこっちは数が作れること。お客さんを待たせることは決してない。」これまでの日本ははコンビニなどがなかった時代であり、その頃にこの黄金焼は「目の前で作ってその場で食べれる甘いもの」として口伝いに広まったのだとか。道子さんが生まれたころから一個50円で販売されていたが、これはただ計算しやすい数字であったという理由だけで値段設定されたもので、特に深い意味はないそうだ。リオ五輪の女子マラソンの福士加代子さんも訪れたことがあり、その際に「黄金焼ってなんか金メダルに似てる!」といって食べたそうだ。最後に道子さんはこう言っている。「この先どうなるかわからないけど、このまま続けていけたらいい。何も目新しくなくていい。」

よく売れる時期は56年前までは桜まつりの期間、いつもならねぷたまつりの始まる時期やお盆で帰省してくる時期。あと一か月弱でねぷたの時期を迎える。もしねぷたで弘前を訪れるときがあるのなら、一度は川越黄金焼店の黄金焼を食べながらねぷたを見るのも悪くないかもしれない。

 

 

川越黄金焼店

住所 〒036-8182 弘前市土手町21-3

TEL 0172-32-6547

営業時間 9:0020:00

定休日 元旦・他は不定休