弘前の隠れスポット!?弘前城植物園


 毎年桜まつりで大賑わいとなる弘前公園、そこに植物園があることを知っているだろうか。弘前に住んでいても知らなかったという人が多い「弘前城植物園」、ここには実に1,500種、12,400本もの草木が展示されていて、四季によって変化する花々と城跡による落ち着いた雰囲気を味わうことができる。

夏の植物園の見どころはなんといっても旬の花々だろう。植物園の案内係である横山奈智子さんによると植物園の魅力は花々が群生するところにあるという。現在ヘメロカリスが咲き始め、7月中旬からは自由広場ゾーン一帯に群生する様子がきれいに見えるためお薦めだと話してくれた。

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自由広場ゾーンに咲く7月上旬のへメロカリス、黄色の花が咲き始めている

その他にも7月はアジサイが、8月~9月にかけてはハス、スイレンの花が旬でへメロカリス同様に群生する姿が魅力的なため、ぜひ見に来てほしいと語る。

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果樹見本園付近に咲く7月上旬のアジサイ、まだまだ見ごろである
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湿性植物園エリアのハスの葉、8月上旬に花を咲かせ始める

弘前城植物園の魅力は豊富な花々だけではない。弘前市内で白神山地を観光できる「白神山地生態園」、昭和50年に制作された巨大な「花時計」、美しい景観と津軽の歴史を形とした「大石武学流庭園」、自然が生み出した美しさに人工的な造形を加えることで、より魅力的な空間となっている。

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南門から入ってすぐ右側の白神山地生態園、ひんやりとし落ち着いた雰囲気のなか白神のブナ林を鑑賞することができる
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南口から入って真っすぐのところにある花時計、季節によって違った花を楽しめる
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三の丸庭園エリアの大石武学流庭園、津軽地方で主流となっている庭園で津軽の歴史、風土を感じることができる

現在、弘前城植物園には地元の幼稚園や学校の学習の一環で訪れる人が多いという。横山さんは「他の地域の人にはもちろん、地元に住んでいる方にもっと植物園のことを知ってほしい、一度訪れたらきっと魅力的に感じてもらえるはず」と話してくれた。晴れた休日には家族や友達と共に植物園でゆったりとリラックスしてみてはいかがだろうか。

開園期間:4月中旬~11月23日(開園日は積雪状況によって変動する)

開園時間:9時~17時(入園券の販売は16:30まで)

休園日:開園期間中は無休

住所:青森県弘前市下白銀町1

※弘前公園内三の丸に位置する。文化センター向かいの「東門」か市役所・観光館向かいの「追手門」が最寄りの入り口となる。

電話番号:072-33-8733

一般財団法人弘前市緑の協会 弘前城植物園ホームページ

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