知って楽しむ青森県の温泉文化やルール

浴室内の様子

突然ですが皆さんは温泉が好きですか?気軽に行けて日々の疲れを癒してくれる温泉。私は月に何度か様々な温泉に行っていますが、その中で私が面白いと感じた文化やルールについて2つほどご紹介します。

シャンプーやボディソープが置いていない

私が初めて県外の友人と青森県の温泉に行った際、驚かれたのは浴場内にシャンプーやボディソープなどのアメニティ類が置かれていないことでした。青森県内の温泉にはほとんどの場合、アメニティ類を置いていません。そのため、温泉に行く人はみな自分のアメニティ類を持参して温泉を利用しています。青森県出身の私は自分で入浴用品を持っていくことが当たり前だと思っていたので、この考え方の違いには驚きました。

浴室内の様子

 

よく見かける場所取りってなに?

場所取りとは自分が持ってきた入浴用品を使用後に、洗い場にそのまま置いたままにしておく行為を指します。他のお客さんが洗い場を使えなくなることがあるため、一般的にはマナー違反としている地域が多いです。しかし青森県内の温泉ではこの場所取りを頻繁に見かけます。そのため、県外から青森県内の温泉にやってきた利用者にはこの光景に驚きを感じるでしょう。

浴室内の様子

なぜこのような文化やルールが生まれたのか

このような青森県の温泉の文化やルールが生まれた理由に私は興味がわきました。そこで、特に私が普段から利用する弘前市の温泉では上記の文化やルールはどのようにして生まれたのかと思い、せせらぎ温泉の阿部さんにお話しを伺いました。お話の中では、青森県独自の温泉文化やルールが生まれた原因が見えてきました。その中で特に有力だと思った説として、青森県民が自分用のアメニティ類を持っていることを理由としたものがありました。驚くべきことに、青森県は人口10万人当たりの入浴施設の登録件数が日本一であり、自分の風呂道具一式を入れたかごを持っている人が多いです。そのため、浴場内に置かれている共用のアメニティ類を使用せず、自分の持ってきたものを使う人が多いので、共用のアメニティ類の設置を廃止したということでした。
また、場所取りに関しては私の持論になりますが、自分のアメニティ類を持ってくる人が多いので、相対的に場所取りをする人が他県と比べて多いことが原因であると考えました。そこで、せせらぎ温泉ではたびたび場所取りに対する苦情が寄せられたので、使用後のアメニティ類を置く棚を浴場内に設置しました。しかし、昔から場所取りを行っている老年層の方々には受け入れられず効果が得られなかったそうです。

今回取材させて頂いたせせらぎ温泉では、お盆や正月など県外からのお客さんが増える時期にはアメニティ類を置く棚を設置したり、タオルのレンタルやアメニティ類の販売もしています。他にも家族風呂という貸し切りで楽しむことができるお風呂もあるのでぜひ行ってみてください。

浴室内の様子

浴室内の様子

せせらぎ温泉の情報は以下の通りです。

店舗名
せせらぎ温泉
住所
青森県弘前市大字原ケ平字奥野5-5
電話
0172-55-0777
詳しい情報はこちらから
webリンク Top – せせらぎ温泉 (hotstyle.jp)