長年の問題がついに解決!?~弘前市カラス問題~

長年の問題がついに解決!?~弘前市カラス問題~

秋から冬にかけて、弘前の街では夕方頃になるとさまざまな場所にカラスの大群が集まる。弘前に住む人ならば一度は見たことがあるのではないだろうか。

電線に止まるたくさんのカラス

大群と言っても数百羽などではない。弘前市職員やカラス対策本部などで行われた調査によると、このカラスたちは一度に数千羽も集まるのだという。

 

春夏頃カラスたちは繁殖のために家族単位で生活しているのだが、9月頃になると雛が成長し、家族単位ではなく集団で生活するようになるのである。カラスは微かな明かりがあって回りが見渡せるような場所に巣を作る習性がある。その結果、カラス達は集団で住むのに一番適している、弘前公園を寝床に選ぶのである。

電線に止まるたくさんのカラス

この大群が街中に出現することによって弘前市では昔からさまざまな悩みや被害が出ている。住宅街に住む住民からは主に、カラスの糞による道路の汚染や集団でいることによる景観の不快さが訴えられており、農業従事者からは農作物の被害などが挙げられている。

 

市は対策として大きく分けて二つの対策を行ってきた。一つは集まったカラスを追い払う対策であり、もう一つはカラスそのものの個体数を減らすという対策である。前者の例として、LEDライトの貸し出しや、音による追い払いなどが行われた。だが、その時だけ追い払うことはできるものの、根本的な解決策ではない。しかし、後者の対策では、箱罠(下部写真参照)の接地や猟銃による殺処分を行ってきた。これらによって年間1200羽から1500羽ほど駆除できているのだという。カラス捕獲用の箱罠

実際これらの対策によって弘前市のカラスの個体数は年々減っているのだ。平成26年2月に約5000羽もいたカラスは、令和2年2月に約3400羽にまで減少している。

 

弘前のカラスが減っていっても他の地域のカラスが移動してきてしまうため、殺処分によりただ数を減らすことが直接的な解決策になるのは難しい。だが、近年で弘前市のカラスが減ってきている事実はある。もしかすると長年苦労していたカラス問題を近いうちに解決することができるのかもしれない。

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