弘前の芸術を守るHirosaki Art Seed Projectの挑戦


Hirosaki Art Seed Project(以下、HASP)が、「Twitter で 展示会」と評し、Twitterに弘前で活動する芸術作家の作品を定期的に投稿している。

西紋智美さんの「樹氷玲瓏 〜弘前市街〜」西紋智美さんの「樹氷玲瓏 〜弘前市街〜」

HASPは、弘前市内外で芸術作品の創作活動をしている作家を応援し、弘前のアート市場を活性化させるために活動している民間団体である。今年の後半に展示会を開催する予定だったのだが、新型コロナウイルスの流行により、今年の展示会は中止となってしまった。

そこで、今年7月、「Twitter で 展示会」と評し、Twitterにプロジェクトの参加作家の作品を投稿する活動を開始した。弘前市内外で活動する、個性豊かな芸術作家の作品を知ることの出来るコンテンツとなっている。プロジェクトには、若い作家さんから弘前の文化を支えてきたご年配の作家さんまで、計6人が参加している。

HASPの代表を務め、自身も画業に取り組む西紋智美(にしもんさとみ)さんは、このプロジェクトをはじめたきっかけについて「弘前市は元々文化都市と言われていて、市内にかなりの数のギャラリーがありました。しかし、昨今「田中屋」さんをはじめとして、貸し出ししているギャラリーとして有名なところがなくなってしまいました。特に若い作家さんが展示などをしなくなってきているなと思っていて、若い人の展示を見ていただけるような場所を提供したいと思い、発足しました。」と話している。

また、コロナ禍の中でも活動を続けている理由を伺うと、「芸術が持っている力を信じているというか。何か皆さんの心を癒すような役割が少しはあるのではないかと思っています。」と西紋さん。このプロジェクトの作品を見た弘前市民からは、「若い人の作品が見れてよかった。」との反応があったという。

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