こぎん刺しを受け継ぐこぎん研究所に迫る!

2016年7月19日

こぎん刺しとは、藍染めの麻布に白い木綿で織り目にそって手刺しするものである。そのこぎん刺しが伝わる弘前市にこぎん研究所がある。その三代目所長を務めるのが成田貞治さんである。成田さんは父、治正氏より研究所を引き継ぎ、今に至る。彼が大切だと考えていることは、昔の模様に忠実にこぎん刺しを作り、それを続けていくことだそうだ。そのために流行やお客様のニーズに合わせて、店の意見を聞きながら製品を作っていくつもりだという。

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傾向として伝統工芸品の作り手は少なくなりがちである。しかしこぎん刺しに関しては、ここ最近メディアに出る機会が増えて以前よりも目立っている。さらに、学校の授業でも取り入れられていて、生徒がこぎん刺しを記憶に残し卒業してからそのことを思い出してこぎん刺しに取り組む人もいることで、人手不足には陥っていない。ただ学校で何が何でも受け継がせるというわけではなく、授業はとっかかりに過ぎず、ブランクを経て始めても良いのだそうだ。こぎん研究所所長の成田さんの今後の目標はこぎん刺しで地域団体商標をとることで、弘前商工会議所とタッグを組んでその実現に向け取り組んでいる。なぜそこを目指しているかというと、商標をとることで「津軽こぎん刺し」に一定の縛りを掛けることになり正しくこぎん刺しが伝えられることに役立てば、と考えているのだという。

また成田さんはこぎん研究所の次期所長に娘さんを指名するつもりだ。今はこぎん研究所の正社員として勤務しており、経理などを学んでいるところだ。娘さんに伝えたいことは何かと聞くと、成田さんは「自分で考えてやれば良いと思う。次の世代へバトンタッチさえしてくれればいい。中からも外からも認められるように受け継ぐことがベスト。」と語った。こぎん刺しに興味を持った方は是非こぎん研究所で購入してみてはいかがだろうか。IMG_0002

こぎん研究所 〒036-8216 青森県弘前市在府町61 TEL0172-32-0595